「男だって弱さがあっていい」──S女性と出会い“素の自分”を出せた

1人目

お名前
(仮名)たか
性別・年代
男性20代
属性
M
都道府県
神奈川県

2人目

お名前
(仮名)ゆい
性別・年代
女性20代
属性
S
都道府県
東京都

出会いのきっかけ

長い間、M男性であることを隠して生きてきました。男性は「リードする側」「強くあるべき」という考えの友人が多かったので、僕も普通の恋愛では自分の素直な一面を出せず、「男らしく振る舞わなければ」と自分の首を自分で絞めていたように感じます。

そんなときに出会ったのが、性癖やフェチズムで繋がる第三者仲介型のマッチングサービスでした。入会面談で「M男性も多く登録されていますよ」と話を伺い、「自分はひとりではない」、「もしかしたら良い出会いがあるかもしれない」と期待が持てました。


初めての出会い

はじめて紹介されたのは、年齢の近いS女性でした。同世代ということもあって初めてのデートでは会話が自然に弾み、互いの価値観に共感できる部分も多くありました。S女性ではありますが、優しい口ぶりと芯のある考え方にとても惹かれました。話を聞くうちお互いSM初心者だと分かりましたが、だからこそ僕も打ち解けられ、「彼女と一緒に新しい世界に一歩踏み出せたら」と考えました。


二人の関係が深まった日

2回目のデートでは、彼女の提案でSMバーに行くことになりました。僕も彼女も、実際にそうした場に行くのは初めての経験だったのでかなり緊張していましたが、お店の方がスパンキングや鞭についても優しく教えてくださり、戸惑いながらも少し知識を深めることができました。

その帰り道、彼女とは「今度は道具を見に行ってみようか」と自然に話が盛り上がり、別の日に一緒にSMグッズを見に行くことになりました。このとき、彼女とは「これをしよう」という行動のタイミングが似ていたり、お互いに探究心のあるタイプだということに気が付きました。SMグッズを買いに行く当日までにもメッセージで「こんなグッズがあるんだって」と互いにURLを送りあったり、気持ちがどんどんと高まっていきました。性的な気持ちというよりも、不思議と心が温かくなるような、自分の嗜好や性癖について受け止めてくれる人がこの世にいるということだけでも幸せな気分になれました。


信頼が生んだ愛のかたち

実際のプレイも手探りではありましたが、だからこそお互いに「痛くないか」「大丈夫か」など声かけをして、ペースを掴んでいったと思います。僕は彼女の前だけで素の自分でいられることに、言葉では言い表せないほどの喜びを感じました。不思議と涙が溢れそうになるのを堪えたほどです。

そして次第に、“彼女のためになら何でもしたい”という思いが湧いてくるようになりました。長年抱えてきた僕の心の扉を開き、悩みや迷いを解放してくれた人。僕を幸せな気分にしてくれる女性を、僕も幸せにできたらと思ったのです。

いつしか彼女は僕にとって、恋人であり、尊敬できるメンターのような存在になりました。プレイでも、日常生活でも、なにか迷いがあった時は彼女が導いてくれるからこそ、安心して自分らしく過ごせるのだと思います。

交際して約1年が経った頃、同棲を経て、「これからも一緒にいたい」という想いが自然に重なり、僕から婚約のアプローチをしました。


現在

外から見れば、きっと普通のカップルに見えると思います。でも、ふたりきりでは僕は彼女を深く信頼しているし、忠誠を誓っています。彼女との出会いで、僕は初めて自分らしい生活を送れるようになりました。

(レポート内の写真は、プライバシーを守るためイメージとなっております。本人の写真ではございませんのでご了承ください)